【記者の仕事】毎日新聞学芸部・鶴谷真「青春小説の系譜」

福島在住の僧侶作家が描く原発事故と男女の結びつき

玄侑宗久「竹林精舎」(朝日新聞出版)

女性の怖さを描いた芥川賞候補作の“不気味な読後感”

木村紅美「雪子さんの足音」(講談社)

柳美里「ゴールドラッシュ」14歳少年の混乱の果て

柳美里「ゴールドラッシュ」(新潮文庫)

社会の切っ先に迫るイシグロ作「わたしを離さないで」

カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」(早川書房)

林真理子「葡萄が目にしみる」思春期の真っすぐな思い

林真理子「葡萄が目にしみる」(角川文庫)

はあちゅう初の小説集に登場する「清々しい」女性たち

はあちゅう「通りすがりのあなた」(講談社)

“田舎女子”のグロい生態を描く「ここは退屈迎えに来て」

山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」(幻冬舎文庫)

8月9日の長崎を描いた芥川賞作品「祭りの場」

林京子さんの「祭りの場」(講談社文藝文庫)

40代を迎えた団塊ジュニア“1995年の青春”の輝き

燃え殻「ボクたちはみんな大人になれなかった」(新潮社)

世界滅亡の危機と闘う家族の物語「サマーウォーズ」

岩井恭平著・細田守原作「サマーウォーズ」(角川文庫)

311万部芥川賞「火花」に続く又吉さん第2作は「劇場」

又吉直樹「劇場」(新潮社)

井上ひさしの原点「青葉繁れる」の輝きと戦争の記憶

井上ひさし「青葉繁れる」(文春文庫)

不可逆の青春を優しく描く小川洋子「シュガータイム」

小川洋子「シュガータイム」(中公文庫)

浮遊する「ぼく」の静かな青春 芥川賞「しんせかい」

山下澄人「しんせかい」(新潮社)

「友情が武器」大人と戦う少女たちの希望と絶望

桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」(角川文庫)

「世界を変えたい」反戦高校生が生きた半世紀の重さ

盛田隆二「いつの日も泉は湧いている」(小学館文庫)

笑いと涙と青春の真実 吉田修一「横道世之介」

吉田修一「横道世之介」(毎日新聞出版)

近代的自我で世界を凝視した三四郎、そして漱石

夏目漱石「三四郎」(新潮文庫)

かけがえのない仲間をたたえる物語「くちびるに歌を」

中田永一「くちびるに歌を」(小学館)

山田詠美「ぼくは勉強ができない」は大人の教科書だ

山田詠美「ぼくは勉強ができない」(新潮文庫)

自己を投影した清張文学の核「或る『小倉日記』伝」

松本清張「或る『小倉日記』伝」

22歳島田雅彦が描いた“サヨク”と80年代リアル

島田雅彦「優しいサヨクのための嬉遊曲」(新潮文庫)

あさのあつこ「ランナー」にあふれる若さと疾走感

あさのあつこ「ランナー」(幻冬舎文庫)

中上健次「十九歳の地図」が描いた屈折と野望

中上健次「十九歳の地図」(河出文庫)

煩悩も知性も青春の妙味「赤頭巾ちゃん気をつけて」

庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」(新潮文庫)

大江健三郎「セヴンティーン」こじらせ10代のパンク

『大江健三郎自薦短編集』(岩波文庫)

朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」の揺らぎと輝き

朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」(集英社)

村上龍「限りなく透明に近いブルー」の刹那と叙情

村上龍さん「限りなく透明に近いブルー」(講談社文庫)

綿矢りさ「蹴りたい背中」敏感すぎる思春期センサー

綿矢りさ「蹴りたい背中」(河出文庫)

伊坂幸太郎「砂漠」 仙台で出会う“あの日の自分”

伊坂幸太郎「砂漠」(新潮社)

村上春樹「ノルウェイの森」 死と生のはかなさ

村上春樹「ノルウェイの森」 (上・下 講談社文庫)

宮本輝「青が散る」の残酷すぎるラスト

宮本輝「青が散る」(文春文庫)